TheNewGypsies

放浪に憧れつつも終の住処をみつけるまでの日々のいろいろを書いていきます。

読書

青来有一の芥川賞受賞作、聖水を読みました。

あおき、で探してなかなか見つかりませんでした。せいらい、が正しい読みです。読み応えがありました。聖人と崇められるヒトの危うさと魅力が、良く表現してあります。特に泥海の兄弟、という同載されている話は素晴らしく情熱的でかつ、ドラマチックで私は…

長嶋有の芥川賞受賞作、猛スピードで母はを読みました。

これは好きです。同載の、サイドカーに犬は映画化されましたね。確か。そして読みやすい。母は強し。そして人間は弱く、楽しい生き物だな、と実感しました。決して特別でなく、悲惨でもない家族の話。上をみたり、下をみたりで振り回されてしまう私にはとて…

町田康の芥川賞受賞作、きれぎれを読みました。

まちだ こう、なんですね。これは…私の思う芥川受賞作らしい、作品とでも言うのでしょうか?切れ目のない段落、当て字のおかしさ、目眩がします。こう言うトリッキーな手法で名作ぶった作品は正直私は嫌いです。やはり伝えてこそ、本。精神バランスの崩れた…

玄侑宗久の芥川賞受賞作、中陰の花を読みました。

現役僧侶の受賞、ということで騒がれました。仏教観、と言うよりは宗教観なのでしょうか。僧侶でありながらも宗教に懐疑的な姿勢が伺われ、確かに興味深く、面白かったです。同載の朝顔の音、は…本当に救いがなかったです。それとも私の読み込みが浅いせいで…

吉田修一の芥川賞受賞作、パークライフを読みました。

パークライフ日比谷公園と駒沢公園の近辺で繰り広がる恋の話です。吉田修一の行動描写が光ります。が、受賞作より、この本に同載されている、flowerの方が私は好きです。過去の芥川賞受賞作を遡って読む、面白そうです。

吉田修一の怒りを読み終わりました。

あの悪人を書いた方です。読後はとっても灰色な気持ちになるのですが、とにかく、途中でやめる事が出来ない面白さです。視点が独特なんですよね。そして映画化されるようなのですが、そのキャストが以下。うわ〜、想像力を掻き立てられます。